家が傾いていたら修理必須!修理業者を選ぶポイントや注意点について解説
家の傾きは、家からの危険シグナルです。扉の開け閉めができなくなったり、耐震性が低くなってしまったり、最悪の場合大きく損壊してしまったりする危険性がありますので、できる限り早く家の傾き修理業者に依頼する必要があります。
家の傾き修理は、一般的なリフォームとは異なり、専門的な技術をもった業者への依頼が必要です。一般的なリフォームですら業者を選ぶのは難しいですが、より専門的となると何を基準に選んだら良いか、悩んでしまいますよね。
そこで今回は、家の傾きの修理業者を選ぶポイントや注意点について解説します。
目次
1. 家の傾き修正業者選びが重要な理由とは?
冒頭でもご紹介したように、家の傾き修正には専門的な技術が必要です。家の傾きを修正する目的は、今後安心安全に暮らすことですから、技術力に問題があって安全が確保できなければ意味がありませんよね。そのため、確かな技術力がある業者に依頼をすることが非常に重要なのです。また、施工技術だけではなく、どの施工方法で修正することが最適なのかの判断力も問われるのです。
家が傾いている状態というのは、とても不安ですし、専門的な知識がないことがほとんどです。そのため、その不安な気持ちや知識のなさにつけこむ業者がいることも知っておきましょう。
2. 家の傾き修正業者を選ぶポイント
家の傾き修正業者を選ぶときに確認すべきポイントは大きく分けて4つあります。
『技術力』『事前調査力』『顧客対応力』『周囲への配慮』です。
それぞれについて、解説していきます。
2-1. 確かな技術力があるか
冒頭でもご紹介したように、家の傾きの修正は非常に難しい工事です。そのため、確かな技術力を持っているかは、最も重要な要素であるといえます。
とはいえ、依頼側には専門的な知識はないことがほとんどですので、いかに判断するかが難しいところですよね。
そんな時は、以下の3つの点を参考にして判断してみてください。
2-1-1. 施工実績を確認する
施工実績があることは、その会社が多くの人から信頼されて仕事を行ってきた証であり、それだけの経験に裏打ちされた技術力があるという証でもあります。施工実績が多いことやどのような実績があるかなど、よく確認するようにしましょう。規模が大きければ技術力がある、小さければ技術力がないというわけではありません。小さな会社であっても、質の高い施工を行っている場合もあります。また、大手企業はビルやマンションの施工実績が多くて、戸建て住宅の施工経験は少ないということもあります。戸建住宅の施工を依頼したいのであれば、同様に戸建て住宅の施工経験が多いかどうかも、重要な確認事項です。その他、取り引き先についても確認しましょう。多数のリフォーム会社 ・不動産会社・ハウスメーカー等と取引していることは、技術力を確認する指標になります。
2-1-2. 資格保有者がいるか
資格は、確かな知識や技術を持っていることの証明です。建設業許可があるのはもちろん、土木施工管理技士と建築士といった国家資格の取得者がいることは、その会社の技術力を確かめるポイントとなります。その中でも、一級土木施工管理技士、一級建築施工管理技士、一級建築士の資格者がいる会社を選ぶことをオススメします。可能であれば、所属する職人のうち何名が資格取得者なのかも確認できれば、より判断しやすいですね。
2-1-3. 口コミを確認する
インターネット上の口コミが信頼に値するかを判断するのは難しいところはありますが、事前に確認をしておいて損はありません。良い評判ばかりであったら安心とはいえませんが、悪い評判ばかり目につく場合は、やはり何かある場合が多いです。そうした会社は避けるか、自分の目で見て、聞いて、より注意深く確認を進めた方が良いといえます。
2-2. 事前の調査力があるか
家の傾きを修正するには、何が原因で家が傾いているのかを明確にし、最適な施工方法を選択する必要があります。そのためには、事前調査を丁寧に行い、十分に検討する必要があるのです。この事前調査を、どのように、どれくらいの時間をかけて行うのかを確認してみましょう。一様に同じ施工を行っているのではなく、一件一件丁寧に調査して見極め、施工計画を提案してくれるのかもポイントです。
適切な施工内容を選ぶことができるかは判断が難しいところではありますが、技術力と同様に施工実績を確認し、なぜその工事なのかを丁寧に記載していたり、施工後の状況が良好であったりするのかなどを見てみましょう。
2-3. 顧客対応力があるか
家の傾き修正には、高額なコストがかかります。確実な技術力で施工して欲しいのはもちろんですが、気持ちよくやり取りをしたいですよね。また、気持ちよくやり取りができるということは、工事に対する姿勢も良好であることの指標となるのです。
顧客対応力があるかどうかは、以下のようなポイントを見てみましょう。
2-3-1. 電話や対面時に気持ちの良い対応をしてくれるか
挨拶をしっかりしてくれる、穏やかで丁寧な口調で対応してくれる、目を見て話をしてくれる、笑顔で対応してくれるなど、電話や対面時に気持ちよくやり取りができるかは、とてもシンプルでありながら大切なポイントです。
2-3-2. 専門用語ではなく、わかりやすい言葉で説明してくれるか
家の傾きの修正は専門的な工事なので、説明の際にはどうしても専門用語が出てきてしまいがちです。何のフォローもなく、専門用語を並びたてて説明するような会社は、顧客視点に立っているとはいえません。専門用語をできるだけ使わないようにしたり、使う際もその意味を補足したり、顧客目線に立って説明してくれるかどうか確認しましょう。
2-3-3. 質問に丁寧に答えてくれるか
こちら側が質問をした時、面倒くさそうにしたり、適当に回答したり、「任せてもらったら大丈夫です!」と質問さえぎったりする業者は信用できません。こちらの不安がなくなるまで、丁寧に質問に答えてくれるかどうか確認してください。
2-3-4. 契約を急がせないか
業者側としては、できるだけ契約をとりたいというのは当然ですが、「今契約したら安くしますよ!」といったように契約をせかす業者はあまり信用できません。技術力に自信があり、顧客のことを考える業者であれば、十分に悩んだうえで納得して選んで欲しいと考えるでしょう。
2-4. 周囲への配慮があるか
家の傾きを修正する工事では、あまり大きな騒音がしたり、大量の粉塵が舞ったりというようなことは少ないですが、それでもご近所の方に少なからずご迷惑をおかけすることになります。そのような工事を行うにあたり、周囲への配慮があるかどうかも確認したいポイントです。
2-4-1. 工事前に周辺住民への説明があるか
工事に伴う計画の中に、公示前の周辺住民に対する説明が組み込まれているか確認しましょう。手紙をポスティングするのか、直接訪問して挨拶や説明をするのか、どの範囲のお宅まで行うのかまで詳細に確認すると、その会社の周辺住宅への配慮のほどを知ることができます。
2-4-2. 騒音や粉塵が舞うことなどへの対策があるか
騒音や粉塵が少ないといっても、それらが最小限に済むように対策をとることはできます。
どのような騒音・粉塵対策を行う予定なのかを聞き、周囲への配慮に関する心構えを確認してみてください。
3. 要チェック!こんな悪徳業者に注意
良い業者を選ぶという視点も大事ですが、悪い業者に引っかからないようにするという意識も重要です。良い業者の特徴の反対をしている業者は要注意ではあるものの、『悪徳業者』というほどではない業者も多々あります。
この章では、これだけは特に注意したいといえる悪徳業者の特徴についてご紹介します。
3-1. 電話やインターネット上で見積もりを出す
現場に来ずに、電話やインターネットの問い合わせだけで見積もりを出すような業者は、本当に必要な修理を行ってくれず、自社に都合の良い修理をされてしまうかもしれません。
3-2. 見積もりの明細が曖昧
見積もりを見た時、いったい何にいくらかかっているのかが曖昧な場合は注意した方が良いです。あいまいにすることで、必要以上の費用を請求されている可能性があります。
3-3. 不安ばかりをあおってくる業者
確かに、家の傾きを放置することは危険を伴いますが、必要以上に不安ばかりあおってくる業者は要注意です。「家が倒壊するかもしれませんよ!」といわれると、どんな人も不安になってしまいますよね。そんな不安に付け込んだ対応をする業者は、悪徳業者である可能性が高いです。
3-4. 契約を急がせる業者
不安をあおる業者と関連するところではありますが、「すぐ契約しないと、工事が遅くなってしまいますよ!」「今日決めてもらわないと、値段がかなり高くなりますよ!」といったように、契約をとにかく急がせる業者は注意した方が良いです。実は相場よりかなり高い金額を提示しているかもしれません。
4. まとめ
家の傾きの修理には、専門の業者に依頼するのが基本です。
とはいえ、こうした専門業者は数が少ないですし、知識のある消費者はほとんどいません。数が少なければ選びやすいと思うかもしれませんが、そう簡単な話でもなく、技術力がないにもかかわらず専門業者を名乗っているような業者もありますので、注意が必要です。
複数の業者で見積もりを取って、今回ご紹介したようなポイントを軸に比較してみてください。わからないところがあれば納得がいくまで確認し、気持ちよくやり取りができる業者に依頼するようにしてください。
くれぐれも、悪徳業者には引っかからないようにご注意くださいね。